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W04とWX04の比較はスペックや料金以外にも契約期間がポイント

2017年現在、WiMAXを契約するならHuawei製のW04か、NEC製のWX04のどちらかの端末で契約することになりますが、2つのWiMAXルーターを比較すると、その機能にほとんど差はありません。

スペックで見ると、変わりがないため、あとはデザインやサイズで選ぶかというと、そういうわけでもなく、今回の2つの機種を選ぶポイントは、意外にもWiMAXの契約期間ということになりそうです。

というのも、新しく発売されたWX04がLTEオプションが無料の3年プラン限定で、申し込みを受け付けるプロバイダが多く見られるからです。

W04とWX04を比較して、WX04を選んだ場合は、3年プランで契約する必要があるということになります。

調べて見ると、WX04を2年プランで契約することができるプロバイダもありますが、料金面でおすすめできないので、今回のルーターの比較は、ユーザーにとって悩ましい所です。

こういった点も踏まえて、W04とWX04の比較をしてみましょう。

W04とWX04の比較ポイントのまとめ

  W04 WX04
最大速度 708Mbps 440Mbps
最大通信時間 10時間 13時間
サイズ H130×W53×D14.2mm W111×H62×D13.3mm
重量 140g  128g
4G LTE
Bluetooth
ワンタッチHS+A ×

最大通信速度はW04の方が早い

これまでWiMAX2+の通信速度は、キャリアアグリゲーションや4 x 4 MIMOという通信技術を利用して、下り最大440Mbpsという速度を実現してきました。

WX04に関しては、これまで通り440Mbpsの通信速度なのですが、W04はここからさらに256QAMという方式を取り入れることで、下り最大708Mbpsの通信速度を実現しています。

708Mbpsの対応エリアは東名阪の一部エリアだけなのですが、対応エリアで利用する場合は、これまでよりもさらに高速なWiMAX2+の通信を体感できるでしょう。

ただし、これはLTEオプションを利用して、WiMAX2+と4G LTEを利用して通信するハイスピードプラスエリアモードを利用した場合で、LTEオプションを利用しない場合は、最大558Mbpsの通信速度になります。

後から発売されたWX04が256QAMに対応していないのは意外でしたが、現在もソフトウェアアップデートなどの情報がないので、今後も非対応のままなのかもしれません。

WiMAX2+の通信速度は、440Mbpsの時点でモバイルデータ通信としては十分な速度ですし、実測値も20Mbps以上が安定して出ているので、708Mbpsに対応していなくても困ることはありません。

とはいえ、やはり通信速度が早いに越したことはないので、速度にこだわるという場合はW04を選ぶと良いでしょう。

バッテリーの持続時間はWX04

モバイルルーターには非常に重要なポイントである、バッテリーの持続時間はWX04の方が長く持続します。

特にWiMAX2+と4G LTE通信を同時に使用した、ハイパフォーマンスモードでは、W04の290分に対して、WX04は480分もの連続通信が可能です。

連続通信時間が2時間以上長く持つので、外出先でも利用も電源を探すことなく安心して利用することができます。

これまでHuaweiのWiMAXルーターは、LTE通信が搭載されているので、バッテリーの持続時間が短いのかと思っていましたが、今回WX04が同じようにLTE通信に対応して、これだけ持続時間に差が出るというのは驚きです。

NECは、WiMAXルーターの他にも、SIMフリーモバイルルーターを開発しているため、やはり技術力があるということでしょうか。

W04もWX04もUSB Type-Cで電源やモバイルバッテリーに接続すれば、充電が可能なので、バッテリー切れで通信ができないという事態にはならないでしょうが、やはりバッテリーなしで長く通信できる方が便利ですし、安心です。

モバイルバッテリーの持続時間を重視する場合は、WX04がおすすめです。

サイズや重さはWX04の方が小さい

W04とWX04をサイズと重さで比較してみると、WX04の方が軽量コンパクトです。

W04はスマホのような縦型をしたルーターなので、持った感覚は異なると思いますが、純粋にサイズで比較した場合は、以下のようになっています。

  • W04 : H130×W53×D14.2mm 140g
  • WX04 : W111×H62×D13.3mm 128g

サイズはWX04の方が一回り小さく、重さは12g軽くなっています。

縦型と横型に関わらず、モバイルルーターに軽さとコンパクトさを求めるならWX04がおすすめです。

これに関しても、ほぼ同等の機能を備えながら、ここまで小型化できるのは、NECの技術力ということでしょうか。

W04は2年契約でWX04は3年契約のみ

ここが案外W04とWX04を選ぶ最大のポイントになるかと思うのですが、W04は2年契約と3年契約のどちらのプランにも対応しているのに対して、WX04は多くのプロバイダで3年契約のプラン限定での販売になっています。

UQ WiMAXでは、唯一WX04の2年契約プランを用意しているのですが、UQ WiMAXは、他のプロバイダのような高額キャッシュバックや、大幅な月額料金の割引がありません。

そのため、無理にUQ WiMAXの2年契約を選んでしまうと、他のお得なWiMAXプロバイダの3年契約と変わらない金額になってしまうこともあります。

もちろん、料金面はあまり気にせず、何が何でもWX04を2年契約で使いたいという方は、UQ WiMAXでWX04を選んでも良いでしょうが、多くの場合2年プランでW04を選ぶか、3年プランでW04・WX04を選ぶかの2択になるのではないかと思います。

とはいえ、W04もWX04もLTEオプションを利用することで、エリアプラスモードが使えるので、これまでよりもLTEオプションを利用するメリットは大きくなっています。

契約期間中にLTEオプションを利用するなら、W04でWX04でも3年プランだとLTEオプションが無料になるので、結果的に3年プランの方が安くなります。

おそらく今後のWiMAXの料金プランはLTEオプションを利用するのが標準になり、3年契約に移行していく流れなのでしょう。

WX04のクレードルは電波が強力

スペックにはほとんど差がないW04とWX04ですが、ルーターをセットするクレードルには機能の差があります。

W04のクレードルは、従来通りの機能で充電する台としての役割と、有線LANポートに接続する機能を持っていますが、WX04のクレードルは、それに加えてWiMAXの電波を強化するため、クレードル自体にアンテナが付いています。

クレードルの両端にある突起が、アンテナの役割を果たしていて、屋内での電波の入りを強化してくれる仕様になっています。

これは旧機種WX03で初めて搭載された機能ですが、今回のWX04でも同様の機能が付いています。

モバイルをメインで利用する場合は、あまり影響がありませんが、自宅やオフィスでホームルーターのように利用する場合は、WX04の電波を利用できる場所が広がるので、とても便利です。

また、WX04にはビームフォーミングといって、WiFi接続された機器に選択的に電波を飛ばすため、通常の接続よりも強力に端末とWiFi接続することができます。

電波の強さや接続の安定感で比較すると、総合的にWX04の方が優れています。

ワンタイムHS+AはWX04のみ

WX04には、au 4G LTE通信に対応したことにより、新しい機能が搭載されています。

それはワンタイムHS+Aボタンで、W04には搭載されていません。

ワンタイムHS+Aボタンでは、au 4G LTE回線の使用がボタン1つで簡単に切り替えることができます。

LTEオプションをつけると、WiMAX2+では利用できないエリアでも快適に通信ができることに加え、キャリアアグリゲーションで通信速度が向上します。

ですが、LTEオプションは月に7GBの通信をしてしまうと、速度制限がかかってしまうという欠点があります。

そのため、不必要な時はOFFにしておいて、利用するときだけONにして、通信容量を節約することができます。

ワンタイムHS+Aボタンが搭載されていないと、いちいち画面を見ながら設定をする必要があるので、LTE通信を細かくON・OFFと切り替えたいという方には、とても便利な機能です。

W04とWX04を料金で比較する

W04とWX04をそれぞれ契約した場合の料金を、比較してみましょう。

WiMAXは、契約するプロバイダによって、キャッシュバックキャンペーンを行なっていたり、月額料金を割引した価格で販売していたりと、料金に大きな差があるのが特徴です。

また、選ぶ機種によって、キャッシュバック金額が増減することもあって、少し複雑になっています。

さらにW04とWX04は、2年プランと3年プランで、どちらを選ぶかという問題もあるので、それぞれの場合で料金を比較したいと思います。

W04を2年プランでWX04を3年プランで契約した場合

3年プランを選ぶなら、最新機種であるWX04を選ぶ方が多いでしょうから、W04を2年プランで契約した場合と、WX04を3年プランで契約した場合の料金を、プロバイダ別で比較して見ましょう。

総額の料金は、事務手数料+端末代金+月額料金(ギガ放題)の合計から、それぞれのプロバイダのキャッシュバック特典を引いた金額です。

ちなみにW04で3年プランを選んだ場合も、料金はほぼ変わりません。

プロバイダ W04
2年プラン
WX04
3年プラン
Broad WiMAX 総額
82,809円
実質月額
3,450円
総額
128,301円
実質月額
3,563円
GMOとくとくBB 総額
73,350円
実質月額
3,056円
総額
123,506円
実質月額
3,430円
So-net 総額
79,738円
実質月額
3,322円
総額
125,107円
実質月額
3,475円
Biglobe 総額
80,550円
実質月額
3,356円
総額
125,625円
実質月額
3,489円
UQ WiMAX 総額
105,868円
実質月額
4,411円
総額
152,628円
実質月額
4,239円

WX04を3年プランで契約するならBroad WiMAXがおすすめ

WX04の3年プランの料金を比較してみると、3年プランでもずっと月額料金が安い、Broad WiMAXの月額最安プランがおすすめです。

総額でみると、他のプロバイダの方が少し安くなるのですが、Broad WiMAX以外のプロバイダは、契約してから約1年後にキャッシュバックの申請をして、受け取り手続きをしてやっと表の料金になります。

もし手続きを忘れてしまったり、申請に不備があると、表の料金から数万円上乗せされた料金で3年間契約する必要があります。

その点Broad WiMAXなら、3年間ずっと月額料金が割引されるので、損をすることなくお得に3年間利用することができます。

WX04の端末代金も無料になっていますし、最も安心して契約できるプロバイダです。

W04の2年プランならキャッシュバックを狙うのもあり

W04を選んで、2年のプランで契約する場合、料金比較表でみると、3年プランよりもプロバイダごとの差額が大きくなっていることが分かります。

Broad WiMAXは、長く契約してもずっと月額料金が割引されるため、3年プランでは他のプロバイダとほとんど差額が無くなっていますが、2年プランではGMOとくとくBBなどの高額キャッシュバックが受け取れるキャンペーンの方が、割引が大きくなります。

とはいえ、キャッシュバックはやはり受け取り手続きをしなければいけないので、確実に安いBroad WiMAXで申し込むか、高額なキャッシュバックを狙ってGMOとくとくBBで申し込むかの2択になります。

W04とWX04を比較したまとめ

W04とWX04を様々な角度で比較してみると、大まかな機能にほとんど差はないのですが、細かい点でみるとモバイルルーターとしての性能は、やはり最新機種のWX04の方が優れている印象です。

W04の708Mbpsは魅力的ですが、対応エリアが全国に広がるまでしばらく期間がかかるでしょうし、ハイスピードプラスエリアモードは、ギガ放題プランでも7GB制限があるので、常時接続できるわけではありません。

WX04には、こういったことを想定してワンタイムHS+Aというボタンで、細かく通信モードを切り替えることができるので、使い方の幅が広がります。

問題は、2年プランか3年プランかという点ですが、料金の比較表を見てみると、Broad WiMAXであれば、3年プランでも毎月3,500円程度でギガ放題プランが使えるので、料金面でみても2年プランと大きな差はありません。

W05やWX05などの新機種が発売されるのは、まだまだ先のことでしょうし、現時点ではWX04の3年プランがおすすめです。