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WiMAXを自宅の固定回線として使う方法とその注意点

WiMAXを光回線の代わりとして利用する

WiMAX2+は、下り最大708Mbpsの高速通信と、月の通信量が無制限にできることで、自宅やオフィスの固定回線として利用することができます。

WiMAXなら光回線の代わりとして十分に利用できるのですが、やはり本来はモバイルデータ通信サービスなので、使い方の工夫や、利用の際の注意点があります。

使い方によってWiMAXを固定回線として利用可能な場合と、そうでない場合があるので、WiMAXを申し込む前にしっかりと見極めておきましょう。

WiMAX2+回線の特徴

WiMAXを固定回線化するために、まずは現在のWiMAXについて知っておくことが大切です。

これさえ押さえておけば、WiMAXを固定回線として使って大丈夫かどうかを判断することができます。

現在WiMAXは、WiMAX2+がメインの通信になるので、WiMAX2+について見ていきましょう。

WiMAX2+の通信速度は下り最大708Mbps

現在、WiMAX2+の最大通信速度は、下り最大708Mbpsと光回線にも劣らない速度を持っています。

ただし、これはW04という端末でオプションであるLTE通信を利用した場合の速度なので、実際に利用するのは、WiMAX2+の回線のみで通信可能な440Mbpsの速度で利用することになるでしょう。

下り最大440Mbpsでも、インターネットに接続するには十分で、動画や音楽のストリーミングはもちろん、オンラインゲームもストレスなくこなせる通信速度です。

上りの速度は、これまで10Mbpsが上限だったのですが、現在W04では上りも30Mbpsに速度が向上し、上りも下りも速度面ではほとんど不満がないという通信になっています。

W04以外の機種では下り最大440Mbps、上り最大10Mbpsの通信になってしまいますが、これでも特に使用する上で困ることはほとんどないでしょう。

3日間で10GBの通信制限がある

WiMAXを固定回線の代わりに利用する最大のネックは、通信速度ではなく、この通信制限です。

WiMAXはこれまでノーリミットモードといって、月の通信量に制限なく通信ができる回線を提供してきました。

しかし、WiMAX2+がメインの通信方式になってから、ノーリミットモードはサービスを縮小し、2018年には完全に廃止されてしまいます。

WiMAX2+は最大速度が、以前のWiMAXから大幅に伸びたものの、代わりに3日で10GBに通信容量が制限されてしまいました。

WiMAXを本当の固定回線のように利用し、常に音楽や動画を流しっぱなしにしてれば、3日で10GBという容量はすぐに超えてしまいます。

10GBを越えると、速度制限がかかってしまうので、通信速度が極端に落ちてしまいます。

WiMAX2+の通信制限は時間を限定

これだけでは、WiMAX2+は固定回線として光回線の代わりにというのは、もってのほかというスペックです。

しかし、WiMAX2+の通信速度制限は、他のどのデータ通信サービスよりも緩やかな制限なので、ここもWiMAXを固定回線の代わりに利用できる要因になっています。

WiMAX2+の速度制限については、以下のように設定されています。

  • 翌日の18:00 – 2:00まで
  • 速度制限時も1Mbpsで通信
  • 直近10GBを割ると解除

WiMAX2+の速度は、3日で10GBを越えると規制されますが、規制されるのは直近3日間の通信量の合計が10GBを超えた翌日の18:00から2:00の8時間だけです。

それ以外の時間帯は、3日で10GBを超えていていても、通常通りの高速通信が利用できます。

また、速度制限時もサイトが閲覧できないくらいの速度まで落とされる訳ではなく、Youtubeの480p程度の画質なら、問題なくストリーミングできるくらいの速度です。

さすがにオンラインゲームなどは難しいですが、日常利用なら問題なくこなせるレベルの速度制限に止まっています。

最近ではむしろ光回線が混雑していて、夜間に平気で1Mbpsを切る速度でしか通信できないという事態にもなっているので、光回線の速度にストレスを感じている人も多いのではないでしょうか。

この速度制限を許容できるなら、WiMAXを自宅の固定回線として利用しても全く問題はありません。

WiMAXの固定回線化におすすめなルーター

通信速度と、速度制限に納得できたら、WiMAXを固定回線として利用するのは、光回線に比べて月額料金を大幅に安くできるので、とてもおすすめです。

では実際に申し込んでWiMAXを固定回線として利用するなら、どの端末を選べば良いのでしょうか。

ホームルーターL01を選ぶ

WiMAXは、持ち運びができるモバイルデータ通信サービスなので、モバイルルーターのイメージが強いと思いますが、自宅の固定回線として利用しやすいように、ホームルータータイプも販売されています。

現在は、Huawei製のL01という端末で、屋内でのみ利用できるようになっています。

L01は、屋内で電波の届きにくいWiMAXのデメリットをカバーするように、アンテナがモバイルルータータイプよりも強力になっているのが特徴です。

また、WiFiが届く範囲も、モバイルルーターよりも広いので、部屋の隅々までL01のWiFiが届くようになっています。

L01は、バッテリーを内蔵していないため、ACアダプターで電源に接続しながら利用します。

そのため、気軽に持ち出したり場所を移動させることはできませんが、自宅の決まった場所で利用するなら最適な端末です。

モバイルルーターとクレードルを使う

自宅で固定回線として利用するといっても、必ずホームルータータイプにする必要はありません。

W04やWX04といったモバイルルータータイプでも、使い方によってL01のようにホームルーターとして利用することが可能ですし、外で利用する場合は持ち運ぶこともできるので、こちらの方が万能だと言えるでしょう。

ただし、ホームルーターとして利用する場合は、使い方を少し工夫する必要があります。

モバイルルーターは、ルーターと端末が近くにあって通信をするという前提で作られているため、WiFiの届く範囲がホームルーターほど広くありません。

ワンルームマンションの中で利用するというなら、全く問題はありませんが、二階建ての家で利用するとなると、そのままではWiFiの電波が届きません。

WiMAXとWiFiルーターを接続して拡張する

モバイルルーターを広い自宅の固定回線として利用するなら、WiMAXを別売りのクレードルにセットして、有線LANポートにWiFiルーターを挿して、そのWiFiルーターのWiFiに接続して利用するのがおすすめです。

WiMAXルーターは、できるだけ電波の入りやすい窓際などに置いておくと良いでしょう。

こうすることで、WiMAXの通信をWiFiルーターを介して、家中に届けることが可能です。

その他にも、WiFiの電波を拾って、WiFiのエリアを広げる無線LAN中継器などを利用するのも有効です。

こうすれば、モバイルルータータイプでも、自宅の固定回線として利用でき、さらに外出時はクレードルから外して、外でモバイルWiFiルーターとして利用することも可能です。

こうした手順が面倒な場合は、L01のようなホームルータータイプで申し込めば、特に何も付け足す必要がなく、コンセントにさすだけで家中に電波が届きます。

個人的には、一手間かけて、モバイルルーターにも、ホームルーターにもなるという使い方がおすすめです。

WiMAXを固定回線として使うメリットとデメリット

WiMAXを固定回線として利用するのは十分に可能なのですが、やはりメリットとデメリットがあります。

メリットは料金の安さと手軽さ

WiMAXを固定回線として利用することのメリットは、月額料金の安さと、手軽にインターネットを始めることができるという点です。

光回線の様に、申し込んでから自宅に工事が入って…という様な開通工事を待つ必要がありませんし、引っ越しだってWiMAXルーターを引っ越し先に持っていけば良いだけなので、簡単です。

また、プロバイダ料金や電話回線利用料などの費用が一切かからないため、料金は固定回線に比べて格段に安くなります。

それなのに、通信速度は光回線並みに出るので、メリットは十分に感じられるでしょう。

WiMAXのメリットをまとめると、以下の様になります。

  • 月額料金が安い
  • 工事不要で開通できる
  • 申し込んだ翌日から使える
  • 引っ越しの際も簡単

通信制限がデメリット

WiMAXのデメリットは、やはり3日で10GBとはいえ、通信制限があることです。

通信量と速度制限については、この記事でも詳しく触れていますが、通常の利用では全く問題ないのですが、ヘビーユーザーには、速度制限がデメリットになります。

特にオンラインゲームや、大容量のファイルのやり取りを頻繁に行うなど、毎日の通信量が数GBになる様な場合は、すぐに速度制限にかかってしまいます。

制限時の速度1Mbpsは、利用できないことはないのですが、やはりゲームなど、ある程度の通信速度が必要な場合は難しくなります。

直近の3日で10GBなので、毎日3GB以上を必ず利用するという様な使い方なら、毎日速度制限を受けているということになります。

制限される時間帯は、18:00〜2:00までなので、通常最もインターネットを利用する時間帯に常に制限を受けるというのは、なかなかストレスです。

WiMAXのデメリットをまとめると、以下の様になります。

  • 3日で10GBの速度制限
  • オンラインゲームには不向き
  • 電波が届きにくいエリアがある

WiMAXを固定回線に利用する場合のまとめ

ここまでご紹介した様に、WiMAXを自宅の固定回線として利用して、問題のない使い方と、不向きな使い方があるのが分かります。

ただ、本来はモバイルデータ通信サービスであるということを考えると、WiMAX2+の実力派十分すぎるほどではないでしょうか。

常に大容量通信をしなければいけないという場合は、諦めて光回線を契約するしか方法がないですが、それ以外の場合は、WiMAXを固定回線化することを検討してみると良いのではないでしょうか。